ショップの移転のタイミングで転職
駒沢大学と三軒茶屋のちょうど間くらいの場所にある、ショップ「ワープ&ウーフ」。ここではオリジナルブランド「Pioneer Tailoring」として、1930~1940年代のバイカーやワークウェアをデザインに落とし込んだウェアを販売している。そのほかにもオリジナルのシルバーアクセサリーや、帽子、ウォレットなどの小物類も展開。ここで企画・生産として働く鈴木さんは、昨年10月に転職してきたばかりで、在籍して現在5か月ほどだ。もともとこのショップは代官山にあり、鈴木さんはお客さんとしてよく行っていたんだそう。そしてインテリアを本格的に展開するにあたって現在の場所に移転することになり、そのタイミングで転職してきたという。
自分の好きなものを手掛けることにやりがいを感じて
前職ではパタンナーとして7年ほど勤務していた鈴木さん。そこで働きながらも転職は考えていたという。「ただ、長く勤めていたこともあって慣れもあったし楽だったので、なかなか転職するタイミングがなかったんです。でもこのままずっとそこにいてもダメだなと思ったんですよね」。鈴木さん自身が30歳を迎える年齢的な節目というのも、転職を決意するきっかけのひとつになったようだ。以前もパタンナーとしてパターンを引くこと自体は楽しかったようだが、それほどやりがいを感じてはいなかったそう。しかし現在は、「自分の好きなものだし、パタンナーとしての先輩(オーナー)もいるし、転職してよかったと思ってます」。
新たに"アイビー"ラインを展開
日々の仕事では、オリジナル商品のパターンをひきながら生産管理も行っている。そして同じ立地でショップも兼用しているので接客対応も務める。ブランドとしてこれまではワーク系のラインを展開してきたが、新たにアイビー系のラインを立ち上げることに。「僕はワーク系も好きなんですけど、身長が低いので太いパンツなんかは似合わないんですよね。それでオーナーと二人で提案し合って、アイビーのラインを展開していくことにしたんです」。1960年代を代表し世界的ブームともなったアイビーファッションを、現代に落とし込み改めて提示することは、ごく自然な流れでもあったようだ。「意識してアイビーが好きだったというわけではないんですが、普段から好きでよく着ていたB.Dシャツなどが、もとを辿ればアイビーから来ているものだったんですよね」。