ブックタイトルファッション業界お仕事ブック

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ファッション業界お仕事ブック

213PROFILE :YONEXCOMPANY :奈良崎知子/榎本朝美NAME :ヨネックス / 日本を代表するスポーツ用品メーカーのひとつ。テニス、バドミントン、ゴルフ、スノーボードなど幅広いスポーツアイテムの製造と販売を行う。「独自の技術と最高の製品で世界に貢献する」を理念に世界のスポーツシーンを牽引する。(右)ならざきともこ / Ⅱ部服装科卒業。1979年、神奈川県生まれ。(左)えのもとあさみ / アパレル技術科生産システムコース卒業。1984年、大阪府生まれ。Create 15スポーツウエア企画・生産管理さまざまな手法で選手の力をアップさせるものづくり。 奈良崎知子さんはウィメンズのバドミントン、ソフトテニスウエアの企画や高機能アンダーウエアの開発を、榎本朝美さんは国体やインターハイ限定発売のTシャツの企画やユニセックススポーツウエアの企画を担当している。 彼女たちのものづくりは競技者の快適性を追求し、商品に合わせた生地をオリジナルでつくるところから始まる。スポーツウエアのデザインは一般のファッションデザインの目線とは異なる部分があり、重視されるのは、機能性、競技の際にフィールドで映えること、競技者が強そうに見えることで、「着て勝てる」デザインが求められる。 榎本さんは、自身が開発した商品をターゲットとしている人が着用しているのを見ると、「ヒアリングで得た課題を実現できた」という手応えを感じる。奈良崎さんは以前、プロ選手との契約でウエア一式を担当していた際、大会でその選手が優勝したり、メディアへの露出が多くなったりすることで、以前よりも格段にお客様からの問い合わせが増えるなど、スポーツ選手の影響力の大きさが印象的だったと話してくれた。 学生時代はⅡ部服装科(夜間)に通っていた奈良崎さん。昼間はスポーツショップとアパレル企業の2社で、デザイナーアシスタントの仕事をしていた。就職を考えた時に、それぞれの経験が活かせる今の会社に興味を持った。そして、選手の動きやすさを追求し、それに合う機能性を持つ生地からオリジナルで開発する会社のものづくりの姿勢に惹かれたのが入社を決めた大きな理由だ。榎本さんはアパレル技術科を卒業後、デニムメーカーに6年間勤めていた。デニム以外にも挑戦してみたいと思い始めた頃、東京でのオリンピック開催が決まり、間接的にでも関わりたいという思いで転職を決めた。 ファッション業界を目指す人の視野に入ることが少ないスポーツ業界。東京オリンピックに向けて一気に盛り上がりを見せるスポーツ業界に、ぜひ注目して欲しい。1. ウエアはコートに映えるビビッドなカラーが人気。 2. サンプルができあがると、ロゴの位置などのチェックを行う。 3. Tシャツの柄は団体で着用した時のイメージも大事。コートに映えるビビッドカラーを使うことが多いYONEXには国体やインターハイに出場経験のあるスポーツ上級者が多数。休日の社内スポーツチームの活動も活発だ。自分で体験するなかでウエアの改善点に気づくこともある。スポーツマン多数!EPISODE41 Bunka 1. Create Fashion College