ブックタイトルファッション業界お仕事ブック

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概要

ファッション業界お仕事ブック

MY STORY高相さんは元『HUgE』編集者。アイテムの紹介ページでは、掲載商品のセレクトから撮影のスタイリングまでを行っていた。「多様な服を見てきたことで、セレクト眼がついたと思います」。多くの服に触れた3 2 編集者時代ショップの特徴を打ち出し新しいスタイルを提案する。 もし、「100万円を使って、好きな服を買ってきてください」と言われたら……。ヴェルヴェットのオーナー高相朋基さんは、買いつけはそんな「もし」を実現できる業務だという。 実際は、自分ではなくお客様のために買いつけをするとしても、高相さんは〝自分が欲しいアイテムかどうか?を第1基準にセレクトしている。「アイテムのセレクトは、直観的に決めています。そのため、店内に陳列している商品は、年代やブランドはバラバラ、なかにはレディスのアイテムもあります。年代や仕様などを重視した古着店もありますが、うんちくだけで服を選ぶのはもったいない気がして……。お客様にも『いい』と感じた服を素直に選んで、好きなように着て欲しい。それが〝ファッションを楽しむ?ということだと思うんですよね」。 ファッションを自由に楽しみ、高相さんも今のスタイルに行き着いた。「文化服装学院に入学した当初は、みんな奇抜な格好をしているんです。それが、いろいろな服装をしていくうちに、本当に自分が好きなスタイルを見つけてく。自分の好みを知るためにも、ファッションをもっと純粋に楽しんで欲しいです」。 トレンドや周りに左右されて、スタイルを決める人が増えた昨今。「おしゃれな人は多いんですが、オリジナルのスタイルを持っている人が少ない」と高相さんはいう。 ヴェルヴェットは、高相さん独自のスタイルをカタチにしたショップだ。「トレンドではなく、ショップのカラーを出したラインナップにして、お客様が新しいスタイルを見つけられるような場所にしています。自分の好みで買いつけたアイテムを、お客様も格好良いと感じてくれる。それが古着店オーナーとして一番うれしい瞬間ですね」。 買いつけ、ディスプレイ、接客、経理など、すべての業務をひとりで行う高相さん。業務量が多く大変だが、好きな服を集めて、好きな空間をつくり、お客様に新しいスタイルを提案できる古着店オーナーという仕事を、心から楽しんでいる。1. 店内にかけたシャンデリア。怪しい雰囲気のあるショップにしたかったという。 2. 買いつけの際に必ず持って行く3アイテム。「ミッキーは好きなキャラクター。昼は暑く、朝と夜は肌寒いアメリカ西海岸ではネルシャツが重宝します」。 3. 知人の紹介で知り合った同級生と。古着店をオープンするにあたり、いろいろなアドバイスをもらい、今ではアメリカへの買いつけも一緒に行っている。たかのゆうた / ファッションビジネス科卒業。1986年、長野県生まれ。下北沢にある古着店サンカのオーナー。ヴェルヴェットから徒歩2分ほどの場所にお店を構える同級生。高野雄太1近所の古着店を運営するのは同級生!PROFILE :VELVETSHOP :高相朋基NAME :ヴェルヴェット / ドメスティックブランドのニューアイテムも扱う古着店。バイヤー経験なし、ショップ経営のイロハなしの高相さんが2015年夏にオープンした。男らしいアイテムや色っぽいものを中心に、アメリカで買いつけ、展開している。たかそうともき / スタイリスト科卒業。1986年、神奈川県生まれ。文化服装学院を卒業し、編集者に。現在はヴェルヴェットを通じて、過去に培った自分のファッションスタイルを発信している。Sell 01古着店オーナーBunka Fashion College 2. Sell 52