Q1.この科の特徴は?
2021年に新設されたばかりのこのコースでは、デジタルメディアの運営に関する専門的な知識やノウハウを学びます。最大の特徴は、クラスのデジタルオウンドメディアである“prop”を学科を挙げて制作し、運営すること。もちろんそれも授業の一環です。具体的な授業内容は、写真や動画の撮影・編集スキル、SNS投稿の理論、メディアの活用方法、文章の書き方、キャッチコピーの作り方、色彩が与える効果、販売促進につながるグラフィックやプロダクトデザインの事例分析まで多岐にわたっていますが、そのすべてがpropのコンテンツ作りや運営につながっています。座学で学びつつ、コンテンツの企画を考えるところから取材、撮影、投稿まで一連の流れを、実践を通して身につけることができるのがこのコースの良いところだと思います。
Q2.文化服装学院を選んだ理由は?
大好きなファッションを専門的に勉強したいと思うようになったとき、かつて母親が通っていたこともあり、まず文化が候補の筆頭に挙がりました。そこで学校見学に訪れてみると、学生はみんな生き生きとしていて、そのキラキラした姿に「自分もこうなりたい!」という憧れが芽生え、入学することを決意しました。いざ入学してみると、私の身の周りにはさまざまな感性を持った個性的な人ばかり。お互いに刺激し合い、高め合いながら楽しい学生生活を送っています。課題は多いですが、その分、得られるものも大きいと思います。
Q3.好きな授業は?
ファッションプロモーションという授業です。この授業では、propの制作と運営を行ないながら、個人メディアもつくります。propにはクラス全体で取り組んでいますが、何度も会議を重ねてみんなでものごとを決める過程では、本当のビジネスに近い感覚が味わえる瞬間があります。一方、個人メディアでは、授業で学んだことやprop運営で身につけたことを活かして、自分の好きなコンテンツをつくることができます。動画をアップする人もいれば、コラージュした画像をアップする人もいるし、中には文章だけで勝負している人も。いずれにしても、素材はすべてオリジナルで作らなければならないので、それぞれの個性が前面に出ていてとても面白いです。クラスメイトの個人メディアを見ることも、大きな刺激になっています。propと個人メディアの両方を手掛ける中で、パソコンのスキルも向上しました。どちらも全力で取り組んでいるので大変ではありますが、同時に大きなやりがいも感じています。
Q4.学生生活で一番力を入れたことは?
propの制作と運営です。コースが新設されて初年度なので何もベースがなく、手順もわからないままに白紙の状態でスタートを切りました。試行錯誤しながらのサイト作りはとても大変で、大人数でひとつのものを作り上げる難しさを痛感することも。でも、新しいメディアをつくるからには、「さすがファッションプロモーションコース!」と言われたくて、ささいなことにも妥協せず、細部までこだわりを持って取り組んでいます。私はサイトを管理するリーダーを務め、確認作業や全体を客観視して統括しているのですが、一番大変だったのは、一からサイトをつくり上げる作業。初めて使うプラットホームを自分なりに勉強し、手探りで頑張りました。その後、プロに依頼してつくってもらった新しいプラットホームに切り替えましたが、そのおかげでサイトのクオリティはさらに向上したと思います。最近では、一期生として自分たちでつくり上げたものを次の学年に受け継ぐべく、prop運営のノウハウをまとめたレギュレーションシートを作成しています。日々の反省点を活かして細かく更新しているので、かなり内容は充実しているはず。これがあれば、次年度の学生たちにも、きっと安心して取り組んでもらえると思います。
Q5.1日を円グラフで表すと?
![1日のスケジュール](https://www.bunka-fc.ac.jp/_wp/wp-content/uploads/realvoice2022_C06_takizawa_graph.jpg)
空いた時間を上手に使って、少しずつ課題を進めるようにしています。例えば朝早めに登校して1限目の授業が始まる前にやったり、お昼休みや授業が終わってからアルバイトまでの時間を利用したり。毎日忙しくて自由な時間は少ないけれど、時間があるときは友達に会うようにしています。ひとりで悩んでいたことも、友達に会って話をするだけでプラスに捉えられるようになり、また頑張ろうという気持ちが湧いてきます。アルバイトはフードコートで接客をしているのですが、スタッフやお客さまとの会話も息抜きになっています。
※取材内容は2022年3月時点のものです。
※取材内容は2022年3月時点のものです。
![プロモーション研究・創作の授業の課題で、個人メディア『COLORS』を紹介するための冊子を作成しました。私は、『COLORS』のコンテンツ紹介に加え、スピンオフ企画もプラス。オンラインのコンテンツを紙媒体で表現するのが楽しかったです!](https://www.bunka-fc.ac.jp/_wp/wp-content/uploads/realvoice2022_C06_takizawa_aside_01.jpg)
![プロモーションフォトの授業の最終課題。このときは、“大人のヴィンテージショップ”をコンセプトとする「I am」という架空のファッションブランドを設定し、9枚のイメージビジュアルを自分で撮影しました。](https://www.bunka-fc.ac.jp/_wp/wp-content/uploads/realvoice2022_C06_takizawa_aside_02.jpg)
![propのコンテンツの一つ「流☆通☆図☆鑑」の撮影風景。ファッション流通科の2年生が各コースの課題や授業をひとつずつ紹介する企画です。ライティングやカメラの設定まで、すべて自分たちで行なっています。](https://www.bunka-fc.ac.jp/_wp/wp-content/uploads/realvoice2022_C06_takizawa_aside_03.jpg)
![とにかくパソコンを使う作業が多いことが、この科の特徴。カラープランニングの授業では、「色と形でテーマを表現する」という課題に取り組みました。](https://www.bunka-fc.ac.jp/_wp/wp-content/uploads/realvoice2022_C06_takizawa_aside_04.jpg)
![私の趣味のひとつに、雑誌集めがあります。高校生のときから好きで集めていましたが、今も大好きなNYLONは毎月購入しています。切り抜きでつくったコラージュが、課題のインスピレーション源になることも。](https://www.bunka-fc.ac.jp/_wp/wp-content/uploads/realvoice2022_C06_takizawa_aside_05.jpg)
パソコンスキルもアップ!