Q1.この科の特徴は?
パタンナーとしてデザインから服を具現化するプロセスを学ぶ科です。パターン作成から、第三者が見ても分かる量産用のパターンの引き方や仕様書の作成方法など、量産を視野に入れて学んでいきます。工業用ミシンを使う機会が増え、商品レベルまでの縫製技術を磨きながらパターンの理解度を深めていくのですが、ミシンと並行してたくさん触れるのがパソコン上でパターンを引くCAD です。2年間しっかり叩き込むので、最初は全然理解できなかった私も、今では手引きよりもCADのほうが好きなくらい力がつきました。そしてCADではできない表現もあるため、手を使った立体裁断の組み方にも注力しています。他にもオリジナルの型からサイズ展開させたパターンをつくるグレーディングなど、専門性の高い技術と知識が得られる授業が充実しているのが特徴です。
Q2.⽂化服装学院を選んだ理由は?
高校から大学までアメリカの西海岸で過ごしていました。その際に独学で始めた服づくりが面白くなり、服飾学校で本格的に学んでみようと思い、大学のカウンセラー(※アメリカの教育機関には授業や進路をサポートするカウンセラーが在中)に相談したところ、「設備や学費のことを含め、アメリカのファッションスクールよりも日本の文化服装学院のほうがいいと思う」との返事が。海外からも勧められる日本の学校ってすごいなと思い、それから文化服装学院のことを調べ、服をつくる学科は最初から最後まで自らの手でつくり上げるカリキュラムになっていて、その教育方針に惹かれました。全部ではありませんが、海外のファッションスクールではデザイナー志望であっても縫製やパターンなどを専門の人に託すケースがあります。私は服づくりの全プロセスを自らの手で理解したかったですし、パタンナーという職人を目指していたので、カウンセラーの提案通り、文化服装学院に行こうと決めました。
Q3.好きな授業は?
縫製工場に発注するときに必要なパターンや仕様書の書き方や、グレーディングのノウハウを身につける「CADパターンメーキング」です。CADは数字通りで正確な上に、細かい修正もすぐできるため、操作は難しいですが慣れてくるとCADが手放せません。専用ソフトのCLOを使ったデータ上で立体に組み立てることができる「3D CAD」の授業もあり、パターンの新たな可能性を感じて興味はありますが、超難解で自分は苦手意識がまだ拭えず。得意な子はCLOで仮縫いをしていて感心します。
Q4.学⽣⽣活で大事なことは?
私は文化祭ファッションショーのデザイン募集に、有難いことに2年連続で選ばれました。2年次は初めてだったのに2体も選ばれて本当に大変で、とにかくひたすら縫っていた記憶があります。完成した時の喜びは大きく、コンセプトには合っていたと思うものの、動いてもシルエットが変わらない置物みたいなフォルムでモデルさんの良さが引き出せなかったことが反省点でした。そこで3年次に選ばれた1体はモデルさんの良さを引き出すことに心がけ、歩くとフォルムが流動的に変わるデザインと生地選びを行いました。本番のショーでモデルさんが歩く姿を見た時、自分の成長を感じて嬉しかったです。卒業間際には、学生の内にしかできない事をしたいと思い、同じ科の友達と一緒にプライベートのファッションショーに向けて作品づくりに力を入れました。気づいたのは、友達も先生も作品から私を知ろうとしてくれたことです。だったら、みんなが認めてくれる作品をつくりたい。そのためにも課題以外の作品もたくさん手がけ、得た気づきを活かしながら腕を磨くことが大事だと思っています。
Q5.1日を円グラフで表すと?

実家の横浜から通っています。朝の習慣になっているのが、電車の中で今日のタスクを決めること。大きな机の上でパターンを広げる作業は学校で、ミシンで縫う作業は家で、行うというやり方で1日の流れをシミュレーションしています。アルバイトは同じ科の先輩から紹介いただいたファッションブランドのアシスタントをしていて、だいたい月に1回から多い時は4回ほど。私はそれで手一杯ですが、クラスの中には週3でアルバイトする強者もいます。
Q & A(一問一答)
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Q. 入学式で着た服は?
A. 黒のワンピースにドルチェ&ガッパーナのネックレス
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Q. 尊敬する人は?
A. 父と母
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Q. ランチはどこで何を食べる?
A. 教室で作業しながらコンビニご飯を食べてます
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Q. 学校帰りに寄るところは?
A. オカダヤ、時々、伊勢丹
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Q. 自分の服装で気をつけていることは?
A. 動きやすさ





(@bebe_da_amour)
服をつくり出せたときに成長を感じました。