3つの職種を兼任する多忙な日々
この春で入社6年目を迎える浮城さんは現在、ショップスタッフ、バイヤー、アクセサリーの企画の3つの業務を兼任している。文化卒業後、ショップスタッフとして「アンビデックス」に入社、その後店長を経験し、バイヤーも担当。そしてこの春2シーズン目を迎えるアクセサリーブランド“カーフ”の企画も任されるようになった。入社以来5年間、ショップスタッフとしてさまざまなことを学び、感じ、身につけてきた浮城さんは、常に現場に立ち、直接お客さまに接することの大切さを実感している。そしてバイヤーや企画職を任された今でも、週に3日は販売員としてお店で接客に勤しんでいる。「会社でパソコンに向かっている時間はほとんどなく、常に外にいます。企画のアイデアもお店や、外にいるときに浮かぶ事の方が多いです」。
販売員の仕事の魅力に気づいて
就職活動で参加した会社説明会で、仕事を兼務している方が多い現在の会社に魅力を感じ応募した。一度は企画職としての応募に落ちるも、再度販売員として応募することに。「今は企画をしたいと思っているけど、この会社なら枠にとらわれない事ができるかもしれない」と感じたそう。そして入社後「ノート エ シロンス」の販売員として働くことになる。 浮城さんは、もともと接客される事が苦手で、入社当時の目標は“嫌われない接客をする”ことだった。「今では接客されたくない側から、接客されたい側に変わりました」。それは、販売員は商品に対する情報を持っていて、それを聞かなければ損だと思うようになったから。色違いやサイズ違い、デザインされた経緯や、それに込められた想いなど、そのアイテムに関わる情報は接客されなければ分からないからだという。「販売員の商品に対する情熱が伝わるお店が好き」といい、今は販売員が楽しそうに働いているお店で買い物することが多くなったそうだ。接客することによって、お客様に商品の魅力を最大限に伝えることができるこの職種にやりがいを感じ、今ではどんなに他の業務で忙しくても、お店に立つ時間を惜しむことはない。
失敗しながらも新しいことに挑戦する気持ち
入社後3年目に表参道ヒルズ店の店長に抜擢された浮城さん。売上を左右する発注やディスプレイなどのレイアウト全てを各店舗の店長が担うという大役も「個性の見せ所だ」と持ち前の前向きさで引き受ける。「若さと経験の浅さで失敗したこともありましたが、失敗してよかったと思っています。失敗したことは、悔しさとして覚えていますから」。ブランドの売り込み方、見せ方、お店の方向性など、いろいろな面において自分なりに分析をしていると、自然と商品の仕入れの必要性を感じるようになった。そんな矢先、バイヤーとしての仕事の話をもらうことに。最初は先輩バイヤーについてバイイングに同行することからスタートし、今では立派に1人のバイヤーとして雑貨・アクセサリーなどを仕入れている。